5. 空間コンピューティング/XR

長らく「来そうで来ない」と言われ続けたXR領域は、2024年のApple Vision Pro発売を契機に、エンタープライズ用途で実装が進んでいます。

主要デバイス

デバイス 用途
Apple Vision Pro 法人向けアプリ、医療研修、CAD/設計レビュー
Meta Quest 3/3S 産業トレーニング、リモートコラボ
Meta Ray-Ban スマートグラス ライブ翻訳・ハンズフリー記録
Microsoft HoloLens 系(後継機含む) 製造現場・点検業務

「個人エンタメ」より「BtoB」が先行

期待されたコンシューマー普及は限定的ですが、

  • 設計レビュー(自動車・建築・プラント)
  • 遠隔支援(熟練者が現場作業者の視点を共有)
  • 訓練シミュレーション(医療・防衛)

といった領域で確実に投資が増えています。XRは「いつか普及する」ではなく、業界別に既に普及しているという認識が正確です。


おまけ:注視したい次の波

  • 持続可能(省電力)AI — データセンター電力需給逼迫を背景に、推論効率化・冷却技術・原子力小型炉(SMR)との組み合わせが論点
  • RWA(実物資産トークン化) — 不動産・債券・コモディティをブロックチェーン上で取引する仕組み。BlackRockなど大手が参入
  • DePIN(分散型物理インフラ) — 通信・センサー・ストレージなどの物理インフラを分散運用する構想
  • 自己主権型アイデンティティ(DID/VC) — 個人がデジタルIDの主権を持つ規格。EUのeIDAS 2.0で実装フェーズへ

まとめ:自社への取り込み視点

トレンド 短期(〜1年) 中期(1〜3年)
生成AIエージェント 業務切り出し・PoC開始 業務プロセス再設計、内製ノウハウ蓄積
量子コンピューティング 動向ウォッチ + PQC計画 特定領域でのPoC(金融・製薬)
ヒューマノイドロボット 既存自動化との比較検討 物流・製造での部分導入
エッジAI NPU搭載端末導入計画 機密処理のオンプレ/端末化
空間コンピューティング 設計・トレーニング用途のPoC 基幹業務の3D化

「すべての技術を一度に取り組む」のは現実的ではありません。自社の業務プロセスのどこに摩擦があり、どの技術が効くか を起点に逆算するのが王道です。技術が解決する課題を持っていない組織は、ROIの計算が立たず投資判断もできません。

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参考情報・出典

※本記事は2026年5月時点の公開情報をもとに編集部で整理したものです。製品名・サービス名は各社の商標です。